時の刻みの正確さ
精度とは時の刻みの正確性のことです。一般的に、1日に進んだり遅れたりする秒数(日差)を言われます。
機械式時計の時の刻みは、時計によって異なります。また、時計のある場所の温度や置かれている時計の向き(姿勢)、ゼンマイの巻かれている量など、環境によって同じ時計でもその日の進み具合が全然違ってきます。
そのため、一概に1本の時計の精度を述べることはできませんし、精度を測る機械での測定値どおりに進んだり遅れたりするものでもありません。
1日に15秒前後の誤差であれば、機械式時計の許容範囲とお考え下さい。
時計の日差を非常に気にされる方もおられますが、機械式時計であれば毎日少しでも誤差がでてくるのは当然のことではあります。
人によって動かされ、どんな環境でも一律に動き続けるものではない機械式時計において、日差は時計の息吹きを感じられる魅力的な部分といえます。
時折 愛着を持ってゼンマイの巻き上げや時刻合わせをしてあげるのも、機械式時計との素晴らしい付き合い方ではないでしょうか。
※もし過度の日差が出てくる場合には、
オーバーホールを必要とする場合がございます。
※
クォーツ・
ムーブメントの時計の場合、ほとんどずれることはありません。(月・年に数秒の誤差)